ニュースリリース

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 「2020年 社長年頭所感」
NEWS RELEASE

アド・トランスフォーメーションをリードする

旧年中も、博報堂DYメディアパートナーズに多大なるご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
昨年は、九州北部豪雨や台風19号などによる水害を始め、各地で大型の災害が数多く発生しました。被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げると共に、一日も早い復興をお祈りいたします。

さて2019年を振り返りますと、平成から令和への改元に加えて、年間を通じて世界規模のスポーツイベントが国内で数多く開催されたことも記憶に新しいのではないでしょうか。ラグビーワールドカップやプレミア12を始め、日本チームが大活躍したこともあり、どの大会も大いに盛り上がりました。スポーツの観戦体験は、デジタルテクノロジーによって劇的な進化を続けています。ダイナミック・プライシングによるチケット販売、テレビやスマホなどデバイスを超えた試合視聴、試合や選手をより深く理解する細やかなデータなど、それぞれが着実に進化を続けていることに気がつく方も多いと思います。

こうした新しいテクノロジーによる生活者の体験の変化は、スポーツだけで起きている訳ではありません。買い物、決済、移動手段の選択、各種情報の取得など、暮らしの様々なシーンにおいて生活者の体験が変わり続けています。5Gの通信インフラが社会実装される2020年からは、その変化の割合が一層大きくなっていくことになると思います。

5Gの技術は、メディアの可能性も大きく広げていきます。これまで享受できる場所が限定的だった大容量のコンテンツ配信は、今後、屋外や移動体も含めた様々な場所で可能になります。また、現在、決まったコマンドでやりとりするような音声アシスタントは、5Gとエッジコンピューティングとの組み合わせで、真に生活者の助けとなるAIアシスタントへと格段の発展をとげるでしょう。

今年は、5Gインフラをベースに、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が本格的に進む年になります。DX自体はここ数年言われ続けているのですが、新しいインフラが実装されることでより具体的に私たちの暮らしや仕事の中に浸透してくるのではないでしょうか。この流れの中で、広告ビジネス自体も大きく変わっていくことになります。

新たなテクノロジーによって広告ビジネスのモデルが変化することを、“アド・トランスフォーメーション(AdX)”と呼んでいます。私たちはAdXの時代を乗り越えていくために、メディア企業の皆さまと新しいビジネスモデルを発明しなければならない。強く、そう感じています。

当社は昨年度より、クリエイティブ&テクノロジー、コンテンツ、データ・ドリブンマーケティングという3つの要素を掛け合わせながら、メディアの広告価値を高める取り組みに力を入れてまいりました。私たちはこのAdXの時代に対して「何が起きるのか?」という受動的な姿勢ではなく、「何を起こすのか?」という能動的なスタンスで向き合いたいと考えております。

今年の夏には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。日本中が大いに盛り上がることは間違いありませんし、これをきっかけに多くのテクノロジーが新しい時代の扉を開けてくれると思います。そんなワクワクする2020年、AdXが始まる1年を、私たちの大切なパートナーであるメディア企業・コンテンツホルダーの皆さまとともに歩んでまいります。

本年も、博報堂DYメディアパートナーズに倍旧のお力添えをいただけますと幸いです。

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
代表取締役社長 矢嶋 弘毅

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