お知らせ
博報堂DYメディアパートナーズ グループ

~「スポーツ生活者の意識・関与度調査2022」より~
スポーツは社会にとって必要と思っている生活者が8割近く
家族や友人、知人とのコミュニケーションの話題の一つにもなっている傾向に
INFOMATION

 近年スポーツ産業環境の変化は著しく、若者のスポーツ離れという言葉も度々メディアに登場しています。加えて新型コロナウイルスの影響でスポーツ自体も社会にとって不要不急なものではないかという議論も巻き起こりました。こうした中で、競技や運動を実施、あるいは視聴・観戦し生活の一部としてスポーツに関わっている人たちを「スポーツ生活者」と捉え、スポーツが彼らにもたらす価値について理解を進めることが改めて必要だと考えます。
 そこで株式会社博報堂DYスポーツマーケティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:横溝健一郎)はスポーツ全般に関する「スポーツ生活者(Do層/See層)の意識・関与度調査2022」というオリジナル調査を実施しました。そこでの主なファインディングスを以下のように共有させていただきます。

① 約8割がスポーツは社会にとって必要だと思っている
スポーツが社会にとって必要だと考える人は約8割(80.4%)。性年代別で見ると、男女共に10代及び60代の割合が特に高い(男性10代84.0%、男性60代85.4%、女性10代85.1%、女性60代88.5%)。一方、男性20代、30代の約1/4(25.2%、24.7%)はスポーツの必要性を感じていない。(スクリーニング調査結果より)

② スポーツはコミュニケーションの話題の一つになっている傾向に
スポーツを「視聴・観戦」する前と後にする行動のトップは共に、「そのスポーツについて家族や友人、知人と話す」が20%を超え突出している(スポーツ前:20.5%、スポーツ後:22.6%)。年代別で見ても、全年代において同回答がトップで、若年層でさえSNSでの発信や拡散よりも、スポーツはコミュニケーションのネタとして話されていることが伺える。また性別では男性より女性の方が話す割合が高い(スポーツ前:男性17.6%、女性25.2%、スポーツ後:男性17.9%、女性30.0%)。(本調査結果より)

③ 半数近くは日常生活においてもスポーツのことを考えている
日常生活において「プレー」するスポーツのことを「よく考える」もしくは「まあ考える」と回答した人は55.9%(男性:59.6%、女性:49.1%)。一方、「視聴・観戦」するスポーツについて日常生活で「よく考える」もしくは「まあ考える」と回答した人は45.7%(男性:51.8%、女性:36.0%)で、「プレー」するスポーツの方がより日常生活に入り込んでいることが伺える。また性別では男性の方が女性よりも「プレー」「視聴・観戦」するスポーツ共に日常生活で考えていると回答した割合は高い。(本調査結果より)

④ 「プレー」「視聴・観戦」するスポーツが自身にもたらす意味として、「そのスポーツを見る/する自分が好きである」が共にトップ
「プレー」「視聴・観戦」するスポーツが自身にとってはあまり意味がないという回答が一定数あったものの、意味をもたらす要素として共にトップに挙がったのが「そのスポーツを見る/する自分が好きである」という自己肯定感を高める要素であった(「プレー」するスポーツ:30.0%、「視聴・観戦」するスポーツ:29.5%)。また、「プレー」するスポーツに関しては、「友人関係において大切な要素である」や「人とのつながりの一つの基準になっている」が15.9%で2番目に高く、「プレー」するスポーツが人との関係を構築するという重要な局面における価値観へも影響を及ぼすことが見受けられた。(本調査結果より)

 今後、「スポーツ生活者」だけではなく、社会全体にとってのスポーツの在り方についてもより深く理解していく事は、スポーツ界の発展のみならず、文化的に豊かで多様な社会の発展のためにも必要不可欠です。スポーツや「スポーツ生活者」に関連する様々な調査や研究を、グループ内外の様々な団体や教育機関との連携も通じ、多角的かつ多様な示唆を提供していく事を目指していきます。

■調査概要■
【調査機関】自社調査
【調査地区】日本全国
【調査対象者】15~69歳の男女
【調査方法】インターネット調査
【標本構成】
-スクリーニング調査:157,769サンプル(有効回収サンプル数)
令和2年国勢調査人口データに基づき性年代、都道府県でウエイトバックを実施
-本調査:3,587サンプル(有効回収サンプル数)
割付イメージ:(一般セル)プレー17競技、視聴・観戦18競技
計35競技×各103ss=3605ss
※但し、設定した割付に含まれない競技に関しても、調査対象がプレーもしくは視聴観戦する競技に関しては、調査に含む
※本調査の対象に関する補足説明:
スクリーニング調査において、過去3年以内にプレーしたスポーツの中で興味関心が高いスポーツ上位3つまで・過去1年以内に視聴観戦したスポーツの中で興味関心が高いスポーツ上位3つまでを選んでもらい、その選んだ競技について本調査にて質問しました。よって一人の回答者が最大6つの競技(プレーと視聴観戦は別々でカウント)について回答しています。
【調査期間】2022年3月24日~3月30日
【その他主な質問領域(一部抜粋)】
・「プレー」「視聴・観戦」するスポーツを始めたきっかけ、年齢、実施歴
・「プレー」「視聴・観戦」するスポーツの情報収集内容、経路
・「プレー」「視聴・観戦」するスポーツに費やす時間、頻度、金額
・「プレー」「視聴・観戦」するときの気持ち、日常生活や自分自身への影響
・「プレー」「視聴・観戦」するスポーツの「ファン」意識
・スポーツと社会課題
・スポーツベッティング意識

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