障がい者スポーツに取り組む 世界車いすテニス国別対抗戦                 ~博報堂DYグループ「CSRレポート2016」より~

2016年5月23日(月)~5月28日(土)、車いすテニス世界国別選手権「BNP PARIBAS WORLD TEAM CUP」が有明コロシアムおよび有明テニスの森公園で開催されました。今回31回目の開催となり、日本で開催されたのは初めてです。
会場の有明コロシアム・有明テニスの森公園は、2020年東京オリンピック・パラリンピックのテニス会場となる予定です。
「BNP PARIBAS WORLD TEAM CUP」は、国内初の大規模な世界的障がい者スポーツ大会となりました。博報堂DYグループは、本大会の運営に関わるだけでなく、障がい者ボランティアサービスの検定を受講した延べ130人の社員をボランティアとして動員。障がい者スポーツへの理解を深めるとともに、来る共生社会での障がい者への接し方等も実践・経験しました。
最終日の男子決勝の観客数は3,769人(大会延べ7,761人)。この大会を日本で開催するにあたり、開催前に日本代表の国枝慎吾選手が「今まで自分が経験をした大会で一番観客が多かったのがロンドンパラリンピックの決勝戦で、3,000人の中で試合を行った。日本でも障がい者スポーツを観戦してくれる人がそれ位いてくれれば選手も励みになる、ロンドンを上回りたい」とコメントをされていましたが、実際はその数を上回る観客が男子決勝を観戦したことになります。これについては、対戦相手であるフランスのステファン・ウデ選手も驚きと称賛の声をあげており、またこの環境で試合が出来ることを望んでいました。

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今大会は、2020オリンピック・パラリンピックに向けて日本の障がい者スポーツがどこまで認知され、スポーツとして受け入れられるかを考えるきっかけとなる大会でもありました。各協賛企業の方々も、博報堂DYグループのボランティアが障がい者アスリート・障がい者の観客などを誘導する姿などを通じ、今後の問題点や障がい者スポーツへの関与の仕方などを模索していました。博報堂DYグループとしては、今大会で障がい者スポーツの可能性と現実を学び、今後生活者にとって魅力的なスポーツとして受け入れられるように、障がい者スポーツに取り組み、お手伝いをしていきたいと考えています。
 (文:淡口英治 スポーツビジネス局)

 

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博報堂DYグループのCSR事例が満載の「CSRレポート2016」
2016年8月、博報堂DYグループCSRレポート2016が発行されました。本レポートでは、博報堂DYグループ社員一人ひとりが独自に取り組む積極的なCSRアクションを「Advanced CSR」として紹介しています。「Advanced CSR」は博報堂DYグループの社員一人ひとりが自らの仕事を見つめなおし、それぞれが持っているナレッジやスキルを活かしながら進めていく活動です。「自分の仕事は社会的責任を果たせているか?」、「もっと社会のためにできることはないか?」と主体的に考え、生活者、社会の渦の中に飛び込み、新たな渦をつくりだし、動かしていくことによって生まれるソーシャルアクションで、今回は83件の事例を紹介しています。本連載ではその中から、博報堂DYメディアパートナーズ及び関連会社の事例をピックアップしてご紹介しています。

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