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アトリビューション分析の統合と拡張で、広告投資の総合的な意思決定が可能に【広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2018 リレーコラム】#2
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広告を見ることによって変化する生活者の心の在り様を数値化、可視化する

デジタル広告業界におけるアトリビューション分析(コンバージョンに至るまでに接触したメディアの貢献度を分析)は今に始まった考え方ではありません。日本では2006年頃から注目を集めはじめ、2012年頃にはアトリビューションブームが起き、その後徐々に広告主の関心は薄まっていました。

しかし、2016年に入ってアトリビューション分析の土壌が整備されるにつれて、その有効性が再び見直されるようになりました。

理由は大きく二点あり、まず一点目は2016年から2017年にかけてアトリビューション計測可能な第三者配信を受け入れる媒体が増え、デジタル媒体を横断的に計測し分析できるようになったこと。特に国内最大のデジタル媒体、Yahoo! JAPANが受け入れたことは大きなインパクトとなりました。

二点目は、アトリビューション計測の対象範囲がデジタル広告にとどまらずテレビCMにまで拡がったことです。

デジタル広告を飛び出す、コンバージョン計測とアトリビューション分析

テレビCMのアトリビューション効果を計測できるようになったことに加え、コンバージョン計測自体もデジタルの領域を超えてオフラインでも計測できるようになりました。「来店コンバージョン計測」と呼ばれるこの仕組みでは、モバイル端末からGPSや三角測量で位置情報を取得します。

(USでは来店コンバージョンだけでなく、いくらのものをいくつ買ったのかという来店レベニューまでも計測できる仕組みがあるのでゆくゆくは日本でも実現すると考えています。)

テレビCMを見て「いいな」と感じて、デジタル広告を見て今だけのキャンペーンを知り、モバイルで検索をして、ウェブサイトに行って、お店の場所を調べて、お店に行く。

このような生活者の一連の行動を全て数値化、可視化することは、広告主がビジネスへの貢献度に応じた適正な広告投資を実現する手助けとなるでしょう。

AdverTimes「メディアガイド2018」リレーコラムより転載

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#3 テレビ広告の再価値化とデータ連携による可能性
#4 テレビとネット同時配信、スポーツ分野での活用に期待
#5 スマートスピーカーが拡げるラジオメディアの可能性
#6 フェイクニュース問題で再認識された、新聞メディアの価値
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