2022.06.28
KOBE DATA TOURISM
神戸市の観光マーケティングでは、GPSの位置情報データとDMPデータを使い、いつ誰がどのような天気で、過去どこに行ったかという情報に基づき、その時点での最適な情報を出しわける「リアルタイム観光ナビゲーションシステム」を作成した。またその結果得られた、AIが推薦した履歴と人が動いた軌跡をデータビジュアライズして観光施策に活用した。
データビジュアライズでは、観光スポットごとにDMPからの観光客の詳細情報を確認できるほか、時間・場所ごとにどのような人が、AIが推薦した情報(赤色のエリア)と、AIからは推薦しないような逆張りの情報(青色のエリア)、どちらに反応したかを示している。このビジュアライズを通して、三宮などの市街地において、ナビゲーションシステムが性年代・時間帯ごとにそれぞれ異なる観光スポットを効果的に推薦することができていたことがわかる。一方で、有馬温泉などのエリアでは、ナビゲーションシステムによって推薦された観光スポットではない意外なスポットへ観光客が訪問していることに注目することも可能となる。有馬温泉は観光前の目的が「温泉宿」と明確で、過去のアクセスデータからは、人気・有名な温泉などへの訪問が集中していた。しかし、実際の観光中には、自分の知らない別の観光スポット情報を求めているという仮説をたてることができる。さらに、例えば六甲エリアの観光客に、一足伸ばして有馬温泉に誘導するナビゲーションは、精度が高かったことをピックアップし、議論を深めることもできるだろう。
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