ニュースリリース

コンテンツヒットのヒントは、”後から飛びつくヒットライダー層 1160万人”にあり ~コンテンツファン消費行動調査2014より~
NEWS RELEASE

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区、社長:大森壽郎)と株式会社博報堂(本社:東京都港区、社長:戸田裕一)の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」(※1)は、全国調査「コンテンツファン消費行動調査」(※2)の2014年度版を実施いたしました。その調査結果から、ヒットするコンテンツの背景には「Ⅰ.新しく興味深いコンテンツを探し求める層(「コンテンツハンター層」と呼ぶ。いわゆるアーリーアダプターと言われる方々)」と、「Ⅱ.同層の後を追いかけ世の中のヒット現象そのものに反応する層(「ヒットライダー層」と呼ぶ。いわゆるフォロワーと言われる方々)」の2層が存在すること、ヒットの条件として国内で1160万人いると推計されるヒットライダー層を巻き込んでいることなどが分かりました。

 

■ 分析結果 ■

 

この「ヒットライダー層」は、昨年度に大きな人気を博した16コンテンツのうち2つ以上のコンテンツに常にフォロワーとして接触していました。特定のコンテンツカテゴリに分散して存在するのではなく、異なるカテゴリのフォロワーが重なっていることが特徴的です。また「ヒットライダー層」は、コンテンツ利用者全体の26.1.%というかなりの割合を占めており、この層を捉えることがヒットの上で欠かせないポイントとなります。「ヒットライダー層」を人口ボリューム推計すると、1160万人(※)となります。

(※)ヒットライダー層 算出式 :

15~69歳の国内人口は、8838万人。調査対象の16コンテンツ利用者は、人口ボリューム推計すると4442万人で出現。

その中で2つ以上のコンテンツに常にフォロワーとして接触している層はうち26.1%(1160万人)。

 

「ヒットライダー層」の特徴としては、①複数のコンテンツや作品に対してフォロワーとして(コンテンツを)消費するが、②「コンテンツそのものやストーリーのみの情報」には反応せず、③「友人・知人とのコミュニケーションを目的にした祭」に便乗する語りでコンテンツを消費する傾向があることが分かりました。

 

■ コンテンツヒットのヒント ■

 

ヒットライダー層は、重視するメディア・重視する情報・コンテンツへの意識について、一定の傾向があります。これから、ヒットのために捕まえるべき層(「ヒットライダー層」1160万人)に対しては、コンテンツの周辺情報にSNS等を通じて定期的に接触してもらう機会を作り、コンテンツ体験の出口に導くきっかけを作る必要があることが必要であると考えられます。

 

■ ヒットライダー層の分析について ■

 

「コンテンツファン消費行動調査」2014年度版の調査結果にある、2013年の1年間で人気を集めた全11カテゴリ(「バラエティ・ドラマ」「アニメ・特撮」「マンガ・ライトノベル」「小説」「映画」「音楽」「ゲーム」「美術展・博覧会」「スポーツ」「特定のタレント・人物」「レジャー施設・イベント」)の16コンテンツを抽出。これらへの接触者を「コンテンツハンター層」と「ヒットライダー層」に分類し、デモグラフィックやコンテンツ意識、作品認知メディア、評価などについて比較いたしました。

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