和田毅選手のマネジメントを通じて社会貢献のすそ野を広げる                         ~博報堂DYグループ「CSRレポート2016」より~

世界の子どもたちにワクチンを支援する「僕のルール」を応援

プロ野球投手として活躍する和田毅選手のマネジメントを行う博報堂DYスポーツマーケティングでは、通常の選手活動のサポートだけでなく、和田選手の復興支援活動や社会支援活動への意志を実現するための様々なサポートも行っています。

プロ野球選手になる前から「将来は何らかの形で社会貢献がしたい」という強い意識を持ち続けていた和田選手は、プロ入りから3年後の2005年に、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(以下JCV) のスペシャルサポーターとして、世界の子どもたちへのワクチン支援活動を開始しました。「公式戦での投球数1球につきワクチン10本を寄付、勝利投手となった場合1球につきワクチン20本、完封勝利となった場合1球につきワクチン40本……」と言う、プロ野球選手ならではのルールを定め支援を行っています。この「僕のルール」は、その後ACジャパン広告で取り上げられるなど大きな反響を呼びました。

博報堂DYスポーツマーケティングが和田選手のマネジメントを開始したのは2012年。メジャーリーグでプレーしていた4年間、ワクチン支援活動は中断していましたが、今年日本球界へ復帰すると同時にワクチン支援活動も再開しました。博報堂DYスポーツマーケティングもJCVと協力しながら、和田選手のワクチン支援活動を応援しています。

和田選手主導で開催した栄養セミナー

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和田選手は2012年に、福島の子どもたちを対象に「“絆”野球教室」を開催。熱心に野球指導を行い、1日楽しく子どもたちと交流しました。ワクチン支援を行うJCVの後方支援活動の一環でもあったのですが、和田選手も震災復興を支援する気持ちを新たにしたようです。2014年に福岡で二回目の「“絆”野球教室」を開催した際には、保護者の方々も交えた栄養セミナーも開催しました。和田選手はアメリカでの選手生活を通して食事や栄養についてもさまざまなことを学んでいて、それを日本の子どもたちに伝えたいという目的があったので、栄養セミナーの内容は和田選手主導。私たちはあくまでもサポートに徹しました。

広告会社の強みを活かしたサポートを

アメリカでは、スター選手や著名人などはもちろん、社会全体にチャリティー活動が浸透していて、自分たちが受けた恩恵を社会に還元することは当然のこととして受け止められています。日本人の国民性もあると思いますが、日本ではまだなかなかそういった風土は育っていません。和田選手はアメリカでの選手生活を通してそれを痛感し、社会貢献への意識を日本にももっと根付かせたいという強い想いを抱くことにつながったようです。私たち広告会社としての強みは、やはりさまざまな広告主やメディアの方々との連携ができるということ。いろいろな人をつなげ、いろいろな形で情報発信していくノウハウがあるので、それを最大限に活かし、和田選手が思う社会貢献活動をはじめとした様々な展開の実現に貢献していくことが大切だと思っています。

アスリートのマネジメント活動を通じて知った社会貢献

私自身、もともと野球が大好きで、スポーツに関係した仕事がしたいと思い博報堂DYスポーツマーケティングに入社しました。その後和田選手のマネジメントを担当することになり、それがきっかけで、競技のことだけでなく、海外での社会貢献活動の実情やサポートの仕方を知ることができました。そして、それを遠い世界の話ではなく、自分に身近なこととして考えることができるようになりました。入口はスポーツが好きという気持ちでしたが、和田選手という存在を通して自分の視野が大きく広がり、さらにその先にある世界を知ることができた。同じように、もっと多くの人にこうした課題について興味を持って知っていただきたいですし、そのために、和田選手の活動をこれからも全力でサポートしていけたらと思っています。

 森田さん

プロフィール
森田愛子
博報堂DYスポーツマーケティング  アスリート事業部

かねてから抱いていた「スポーツに関係する仕事がしたい」という夢をかなえるため、2012年秋、博報堂DYスポーツマーケティングに入社。和田毅選手のマネジメントのほか、主にキャスティング業務などを行う。もっとも好きなスポーツは野球。幼いころからテレビでの野球観戦が生活の一部で、現在もシーズン中は球場に足を運ぶほか、毎日の試合結果のチェックが欠かせない。前職では学習塾で小中学生の英語と国語を指導。

 

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博報堂DYグループのCSR事例が満載の「CSRレポート2016」
2016年8月、博報堂DYグループCSRレポート2016が発行されました。本レポートでは、博報堂DYグループ社員一人ひとりが独自に取り組む積極的なCSRアクションを「Advanced CSR」として紹介しています。「Advanced CSR」は博報堂DYグループの社員一人ひとりが自らの仕事を見つめなおし、それぞれが持っているナレッジやスキルを活かしながら進めていく活動です。「自分の仕事は社会的責任を果たせているか?」、「もっと社会のためにできることはないか?」と主体的に考え、生活者、社会の渦の中に飛び込み、新たな渦をつくりだし、動かしていくことによって生まれるソーシャルアクションで、今回は83件の事例を紹介しています。本連載ではその中から、博報堂DYメディアパートナーズ及び関連会社の事例をピックアップしてご紹介しています。

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