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ラグビー人気を数字から見る~アスリートイメージ評価調査より~
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先日、「第31回アスリートイメージ評価調査」に関するニュースリリースを発表しました。リリースにもある通り、ラグビーワールドカップ2015の盛り上がりが浮き彫りとなり、五郎丸歩選手がいくつかの項目で上位にランクインする結果となりました。今回はリリースをもとに、ほかのデータもあわせてご紹介しながら、ラグビー人気について改めて見てみようと思います。

「最強の敗者」、イメージは?

今回の調査期間は2015年9月30日から10月8日でした。これはラグビー日本代表の対南アフリカ戦の歴史的勝利に続く、対スコットランド戦の敗戦直後の調査日程でした。そして調査期間中には、対サモア戦にも勝利しています。調査後の10月11日には対アメリカ合衆国戦にも勝利し、決勝トーナメント進出こそならなかったものの、「最強の敗者」として有終の美を飾ったことを踏まえると、現在のラグビーへのイメージは今回の調査時点での数値よりもさらに上昇しているものと考えられます。

認知度は36.2%→59.5%

ラグビーワールドカップ2015の認知度は、「内容まで詳しく知っていた」と「名前だけ知っていた」を合わせた数値が2015年3月調査の36.2%から本調査では59.5%に大きく上昇しました。「内容まで詳しく知っていた」の数値は6.0%から13.8%とほぼ倍増しています。

ラグビーW杯2015 認知度

興味・関心度は15.8%→30.8%

ラグビーワールドカップ2015への興味・関心度についても、「興味・関心がある」と「やや興味・関心がある」を合わせた数値は15.8%から30.8%とほぼ倍増しています。

ラグビーW杯2015 興味関心度

五郎丸選手、7項目で上位ランクイン

またリリースでは「勢いを感じる」アスリート項目において7位と紹介した五郎丸歩選手ですが、ほかにも「パワフルな」で3位、「情熱的な」で5位のほか、「かっこいい」7位、「渋い」8位、「精神的強さを感じる」13位、「存在感がある」12位となっています。イチロー選手をはじめとして、長く活躍し続けているアスリートは自身の成績に比較的左右されず、イメージ評価も高くなる傾向がありますが、そのようなアスリートが調査対象に入っている中でのこの順位という点から、今回のワールドカップの影響の強さが窺えます。

2019年日本開催の認知度は?

今回の日本代表の結果を受けて、日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の認知も上がりつつあります。ラグビーワールドカップ2019に関して、「内容まで詳しく知っていた」と「名前だけ知っていた」を合わせた数値は今年3月調査で38.9%だったものが、今回の調査において48.7%にまで上昇しています。

ラグビーW杯2019 認知度

7人制ラグビー、メダルの期待度

一方で、同じく日本で開催される2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、7人制ラグビーが実施競技の中に入っています。本調査では「2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて、メダルを期待する競技」についても調査しましたが、7人制ラグビーに対するメダルの期待は今回の調査時点においてもあまり高くなく、2014年10月に調査したデータと比べても、順位に変化はありませんでした。

2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて、メダルを期待する競技
2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいてメダルを期待する競技

今回のワールドカップの結果を受け、ラグビートップリーグのチケットの売れ行きがワールドカップ以降好調である、との報道がありました。今回のワールドカップの国内の盛り上がりを4年後、5年後まで繋げられるかが今後の課題といえるかもしれません。

市川 修平 データドリブンメディアマーケティングセンター メディア・コンテンツマーケティング部

2007年博報堂DYメディアパートナーズ入社。新聞局にて大手新聞社を担当した後、i-メディア局に異動し、伸長著しい運用型広告の業務領域に携わる。統合コミュニケーションに携わる現職のほか、メディア環境研究所にも複属している。

※執筆者の部署名は、執筆時のものであり現在の情報と異なる場合があります。

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